今後廃止されるGoogleリーダーの代替ということでこれまでもOld Reader、Feedspot、その他といくつかのRSSリーダーをご紹介してきました。
特に当ブログではなるべくGoogleリーダーに近い旧来型のRSSリーダーをターゲットに紹介してきましたが、まだ取り上げていない強力なRSSリーダーが一つ残っています。
それは『Tiny Tiny RSS』というサーバー設置型のRSSリーダーで、かなり前からオープンソースで開発が進められている老舗的なRSSリーダーです。
Tiny Tiny RSSはGoogleリーダーを凌ぐような高機能っぷりのRSSリーダーでですが、問題は何といってもサーバーを運用していないユーザーは使うことができないということ。
そこで、今回ご紹介したいのがこちらの『Yanobs Reader』というもの。
Tiny Tiny RSSをインストールしただけのクローンサイトで、自サーバーを用意してインストールすることなく、ここでアカウントを作成するだけでTiny Tiny RSSがそのものが利用できる訳です。
以下、Yanobs Readerの説明というよりはTiny Tiny RSSの機能説明ということになりますが、かなり多機能なので要所のみ取り上げていきます。
まず最初に気付くのが、ある程度ローカライズができているので日本語でのインターフェースで利用ができるということ。
そしてアカウントを作成したら、とりあえずフィードの追加となりますが、操作のほとんどは右上ボタンのメニューから行なうのが大きな特徴です。
また、フォルダ(カテゴリー)の作成や編集などはフィードの管理と共に「Preferences」から行なうようになっています。
表示スタイルはリストと全文の2種類ですがGoogleリーダーと異なり「設定」で切り替える必要があります。
また、リストでは「Widescreen mode」にすることで縦3列の3ベインでの表示に切り替わります。
「Preferences」ページそれぞれのタブには下側にさらにタブが付いていて非常に多機能であるということが覗えますが、中でも特徴的な機能を抜粋しておきます。
とくにプラグインなどはオープンソースならではの嬉しい機能で、各種SNSへの投稿プラグインやらGoogleリーダーのショートカットキーをエミュレートするプラグインなど便利そうなものが揃っています。
(必要なプラグインにチェックを入れて再ログインするとインストールされます)
また、強力なキーワードフィルターがネイティブに実装されているのも頼もしいところです。
さて、ここまで見ただけでも相当気合いの入ったRSSリーダーということがお解りいただけると思います。
思えばGoogleリーダーがRSSリーダーのシェアを独占する以前はこのようなある意味普通のRSSリーダーが他にもいくつも存在していたと思います。
しかし、Googleリーダーが幅を利かせるようになってからというもの競合相手のほとんどはリタイアし、新規で参入する開発者は強大なGoogleリーダーとは差別化を図るため、いわゆる伝統的なRSSリーダーの造りは避けるような傾向になった結果、Googleリーダー以外“RSSリーダーらしい”RSSリーダーがなくなってしまったように思います。
そんなGoogle勢力に全く関係なくマイペースを貫き通し生き残ってきたRSSリーダーがこの『Tiny Tiny RSS』です。
デザインは今となっては懐かしささえ感じるほどで、お世辞にも良いとは言えません。
しかし高機能型RSSリーダーとしてはおそらく今存在するRSSリーダーの中でもトップクラスであり、機能最優先のユーザーにとっては魅力を感じるところだと思います。
前述の通り『Yanobs Reader』はそんなTiny Tiny RSSをインストールしたサイトで、サーバーを持っていないユーザーはもちろんのこと、サーバーを持っているユーザーでもインストールする前に先ずはどんなもんだか試してみることができます。
また、こちらのサイトではモバイル版もあり、今後スマホアプリなどもリリースされる予定とか。
今後、ポストGoogleリーダーを狙うRSSリーダーが出てくる可能性は大いにありますが、シンプルで省機能主義のアプリ開発が流行する中で、これだけ多機能で“RSSリーダーらしい”RSSリーダーは中々今後出てこないような気もします。
機能重視のユーザーで未だGoogleリーダーの換えが見つかっていないという方は、代替候補の一つに加えておいて損のないRSSリーダーだと思います。
日本語化はどこから行えばいいんでしょうか?