2012 . 06 . 29

Clipix : ウェブで見つけた関心事をクリップして保存整理できるサービス

Clipix

Clipixはウェブで見つけた興味のあるモノをクリップして保存/整理できるサービス。

Pinterestの類似サービスが後を絶たない中、こちらもその一つである事には間違いありませんが、後発だけあって充実した機能と独自性でPinterestのライバルとしては最右翼になるのではないかと思わせるサイトです。


先ず一目見て他のPinterestクローンを大きく引き離すだろう長所が、数多くの言語にローカライズされているところ。

日本語に関してもサイト内の説明からインターフェースまでほぼ完璧に日本語化されているので、英語アレルギーのあるユーザーが多い日本においては、これだけでかなりのアドバンテージになるはずです。

(インターフェースは設定から日本語に言語変更できます)


さて、このサービス使い方に関しては説明も日本語化されているのでこの際省略しますが、大体はPinterestと同じで、アカウントを作成したらクリップ用のブックマークレットをブラウザにインストールして興味のあるページ上でクリックして保存するというだけです。

ここではPinterestとの違いやこのサービスの優位性に着目してみましょう。

まず、Pinterestが収集するのが画像(動画)なのに対し、Clipixは基本的にページ全体です。

ページ内の特定の画像だけをクリップする場合はクリップ・ウィンドウにその画像をドラッグしてやります。

また、サムネイル画像は指定せず、代わりにタイトルとして文字列を入力することも可能です。(日本語も可)


クリップはウェブから収集するだけでなくローカルマシンからアップロードすることもできます。

マルチボードはボードの中にさらにボードを作って入れ子にできる機能。

シンクロボードは友達とコラボでボードを運営したい場合に便利な機能で、メンバー間で同期状態のボードが作れる機能です。

特に興味深いのが現在特許出願中という『プライス・ドロップ・アラート』という機能で、ショッピングサイトなどからクリップした商品で、あらかじめ希望金額を指定しておくとそれより値段が下回った時にお知らせしてくれるというもの。

値札がオレンジ色になったら値段が下回ったサインです。

プライバシー設定もボード単位で簡単にできるので、ごく個人的なブックマークとして使うこともできますし、設定から自分のアカウントの公開URLを作成して一般公開することももちろん可能です。

さて、Pinterestのクローンとしては相当な気合いの入ったサイトで、他サイトからの丸ごとインポート機能やTシャツの無料プレゼントなどユーザーの囲い込みのすごさは、本家Pinterestと一戦やり合おうという意気込みを感じさせます。

いまだ招待制のオープンベータで沈黙を守っているPinterestを出し抜いて天下を取れるサービスとなるかは未知数ですが、少なくとも下のような各国語のビデオまで用意したグローバルな戦略においては、現状、本家より上を行っていると思います。

(楽天が出資してるわりには、英語とスペイン語しかない本家はいかがなものか)