『exfm』はネット上にある無数のMP3などを音源にして自分の嗜好に合ったプレイリストを作成したり、それをシェアしたりして利用できる新しいタイプのソーシャルミュージックサイト。
こちらのサイトは以前からChromeの拡張機能として公開されていたものですが、最近あらたに一般のウェブサイトとして公開されたようです。
サイトの趣旨としては従来からあるプレイリスト共有型のソーシャルサイトといったところですが、後発サイトだけにいろいろな工夫がなされています。
こういったサイトを作る場合、再生する音源をいったい何処から調達するかがカギとなってきますが、こちらのサイトではウェブ上に存在するMP3のような音声ファイルを元にしてデータベース化してライブラリを構築するものとなっています。
ここで秀逸なのがその音源集めで、サイト側がわざわざウェブ上を徘徊してMP3を探し回るのではけっしてなく、先のChromeの拡張機能がそれを担うというものです。
この拡張はどういうものかというと、生のMP3が置かれているページを開くと専用のバーが下に現れ、そこからexfmに情報が送信され自分のアカウントにその曲をブックマークしたり友人にシェアしたりできるというシロモノですが、その際にexfmのデータベースにも追加されライブラリが増えているという仕掛けです。
サイト立ち上げのためある程度ライブラリを充実させるために先行してChromeの拡張機能をリリースしていた、と考えれば実に巧妙なやり方と言えます。
さて、サイトの内容の方ですが前述の通りプレイリストを作成したり他のユーザーのプレイリストをフォローしたりという内容ですが、今どきのサイトということもありとにかくソーシャル的な機能が充実しており、Twitter、Facebook、Tumblr、Last.fmなどとの連携もバッチリといった感じです。
ミュージックディスカバリー的な機能も充実していて、『TRENDING』タブから最新のトレンド曲を、また『EXPLORE』タブからジャンルを始めサイトのイチオシや月間ベストのような様々なアプローチで好みの音楽を見つけられるようになっています。
今どきのサイトといえばモバイル用途での利用も当然視野に入れていて、すでにiPhoneアプリもリリースされており、今後はAndroidアプリのリリースも予定中だとか。
また、ブラウザ拡張を方もChromeに加え、FirefoxやSafari用もこのたびリリースされました。
さらにこのページ右下に貼り付けているような専用ウィジェットも配布されていて、ユーザーが自分のお気に入りを自分のウェブページで公開できるようになっています。
このように、この手のサービスサイトとしてはかなり気合いが入っていて隙のない造りになっている印象を受けます。
プレイリスト共有を趣旨とする音楽サイトはこの4,5年できては消えといった感じで、(日本国内から利用できるサイトに限っていえば)Groovesharkなどを除けば特に決定的なサイトが見あたりませんが、このexfmがその流れを変えるキラーサイトになる予感を抱かせるほど個人的にはよくできているサイトだと思いました。
どこにアップされているんだろう?
当然合法じゃないだろうが、無数に存在しているMP3聴かない手はないですよね。