2012 . 12 . 17

様々なサービスとリンクの同期が可能なオンラインブックマーク『Kippt』

Kippt』はお気に入りのWebサイトや気になったページのリンクを保存しておくオンラインブックマーク。

シンプルで使いやすいインターフェースと、さまざまな外部サービスと連携してリンクの同期が可能なところが特徴のサービスです。


アカウントを作成しログインしたら、ブックマークを追加する特に使うブラウザ拡張をインストールしましょう。

ブラウザ拡張以外にもブックマークレットも用意されており、また、メールやGoogleリーダーからリンクを取り込む方法も提供されています。

インストールしたら任意のページ上でKipptへの追加ウィンドウを開いて『Svae』をクリックすれば直ちにKippt側にリンクが送られます。

後述の設定でTwitterやFacebookと接続していれば、ブックマークに追加すると同時にTwitterやFacebookに投稿することも可能です。

このように取り込まれたリンクはデフォルトでは『Inbox』に入れられるので、『List』と呼ばれるフォルダを自由に作成して適宜振り分けていきます。

それぞれのリンクは普通にリンク先のページを開くこともできるほか、『R』ボタンをクリックするとリンク作にジャンプせずその場で記事を閲覧することができます。

Listはパブリックの設定をし他のユーザーに公開したり、他のユーザーをInvtiteして共有することもできます。

最近のサービスの例に漏れず一般公開されているListから情報を得たり、興味のあるユーザーをフォローしたりといったソーシャルブックマーク的な要素も特徴の一つです。

ただし、はてなブックマークやDeliciousのような大規模なSBSと比べると、Googleブックマークのような個人使用のツールの面が強い感じがします。

そして何と言ってもこのKipptの魅力は、核となるブックマークの機能自体は比較的シンプルながら拡張性や対応度が非常に高い点です。

前述にあったリンク採集のために用意されている様々な手段や、ブックマークの丸ごとインポートも多くのフォーマットに対応しています。

最も注目すべき点はさまざまな外部サービスと連携ができるところで、Twitterなどの外部サービスとアクティベートして接続しておけば、各サービスをリンクは自動的にKipptに集められ検索可能なアーカイブとして保存でき、また逆にKipptのリンクも各サービスに向けられるリンクの同期状態が確立するという点です。

例えばTwitterとの接続が有効の場合には、Twitterでお気に入りを付けたツイートのリンクが自動的にKipptに追加され、逆にKipptに何らかのリンクが追加されると自動的にTwitterでシェアされるといった感じです。

また、Pocketなどのいわゆる「あとで読む」サービスとの親和性が高いのも特徴で、例えばRSSリーダーなどでザックリ情報を拾い「あとで読む」へ送ったあとで、本当に保存しておきたいものだけをリンクの最終保存所のような形でKipptに送るというような使い方が想定されます。


対応サービス:

  • Twitter
  • Facebook
  • Tumblr
  • Pocket
  • Readability
  • Instapaper
  • Buffer
  • GitHub
  • App.Net


このように外からリンクを取り込む「インプット」と、取り込んだリンクを他のサービスに送る「アウトプット」が充実しているところがKipptの最大の強みといえます。


さて、一般的にはオンラインブックマークの分野はすでに出揃った感があり、よほどのものでないとユーザーが集まらない中、こちらのKipptは昨年ベータ版で公開されてから現在までに海外ではすでにブックマークサービスとしてある程度の支持を集めているそうです。

その背景には今風なシンプルなコアサービスとフレキシブルな拡張性などが挙げられ、また、一般の開発者に向けたAPIが公開されている点もサービスの成功には大きいかと思います。


今後はリンクの保存だけでなく、画像やCSSやJSを含めたWebページ丸ごとをアーカイブする機能も実装するそうで、今後の成長がかなり期待できるサービスです。

Kippt