Memonicは『コラボレーティブ・オンライン・ノートブック』と銘打たれているとおり、思いついたメモ書きやウェブ上のコンテンツの切り抜きなどを素早くスクラップして、それを自由な形で共有できるサービスです。
これまでも同種のサービスをいくつか紹介してきましたが、後発のサービスとあって利便性や拡張性はおそらく現時点ではトップレベルではないかと思われます。
利用にはまずアカウント登録を済ませます(FacebookやTwitterのアカウントで登録することも可能)。
なお、こちらのサービスには無料版の他にプレミアム版が用意されており、保存容量その他でより優遇されたサービスが受けることができます。
アカウントを作成したら取り敢えず、情報を収集してサービス側に送信するために各デバイス向けに用意されているツールをインストールしましょう。
まずは試してみたいという方にはこちらのブックマークレットを利用するとよいでしょう。
ブックマークレットをウェブ上でクリックすると右上にメニューが現れるので、『Clip Contents』をクリックし切り取るエリアを選択すると、直ちにMemonic側にその情報が送信されます。
そしてMemonicの「Dashboard」を開けばスクラップしたコンテンツが追加されていることが分かります。
また、ブックマークレットの『Reed later』ではページの主要部分が自動で送られ、『Bookmark』ではページタイトルとリンク、概要などが送られるようになっています。
そして『Write a Note』ではHTMLエディタが開き、クイックノートとして利用ができるようになっています。
もちろんこれらのコンテンツは任意のフォルダやタグを作って適宜振り分けして管理したり、公開設定を指定したりすることができます。
このサービスの2つ目の特徴として、取り込んだスクラップページを自由に編集して新たなコンテンツとして創り変えることができる点です。
WYSIWYG型HTMLエディタが搭載されていて余計な部分を削除して、文章や画像その他を自由に追加することができます。
そして3つ目の特徴としては、このような作業を複数のユーザーとコラボでできるという点でしょう。
適当なグループを作成して友達を招待し、メンバーだけで利用出来る創作のための場が簡単に作れます。
さて、スクラップツールに関しては他にもブラウザのアドオンその他いろいろ揃っているところも魅力です。
デスクトップ向けのアプリなどはスクリーンショットやクリップボードの内容なんかもスクラップできるようです。
また、Eメールで送信する方法や他のサービスとの連携ツールと相当気合が入ったサービスであることが分かります。
このようなサービスを利用する一つのメリットとしては「コンテンツの保全」ということが挙げられます。
さすがに埋め込み動画などは別ですが、画像などは元サイトから画像ソースを読み込むのではなくコピーしたものを使うようなので、仮に元サイトが後に消滅したとしてもスクラップしたコンテンツは影響を受けないわけです。
そういった意味でも非常に手軽に使えるこちらのサービスは、オススメ度の高いサービスと言っていいと思います。