FTPサーバーとDropboxに接続して相互にデータ転送を行えるサービス。
ソフトのインストールは不要で、指定したFTPサーバー内のディレクトリをDropboxにバックアップしたり、或いは逆にDropbox内のフォルダをFTPサーバーにアップロードしたりということを、直接バックグラウンドで行なってくれます。
先ずはメールアドレスとパスワード(Passphrase)を設定してアカウントを作成したら、次にFTPサーバーの設定を済まし同時にDropboxのオーサライズもしておきます。
操作画面の基本的な構成は2ペインのFTPソフトのような感じで左が送り手側で右が受け手側という風になっていて、サーバーの設定が完了し接続が確立されると、ディレクトリ内のデータが表示されます。
あとは、送ろうとするディレクトリとアップロード先のディレクトリをそれぞれ選択して画面真ん中のオプションを適宜選びます。
オプションからは“フォルダとして転送するか”または“フォルダの中身だけ転送するか”、そして“ZIPで圧縮するか”どうかを設定できます。
設定後『Review』をクリックすると最終確認画面が出るのでこのあと『Finalize and Run』をクリックで処理が開始されます
転送の進行状況や完了を通知するインターフェイスなどは付いていないので、そのままサービス側にお任せして転送されるのを待つのみということになります。
転送制限については、FTPには制限はないようですが、Dropbox側でAPIを利用した転送には一回の転送に140MBの制限があるらしく、その範囲内での利用ということになります。
またFTPの転送は特性上サブディレクトリやファイルが多くなればなるほど多くの時間がかかるということです。
このサービスは名前からも分るようにバックアップをメインの目的としたもので、それに便利な転送処理のスケジュール機能も付いています。
月/週/日に一度、指定した時間に指定した転送処理を自動実行してくれるというもので、週/日は有料サービスになっています。
さて、現時点では扱えるサーバーはFTPとDropboxの2つに限られていますが、選択メニューにラインナップされているとおりその他のサービスやデータベースなども追加される予定(現在開発中)なので、そうなってくると単なるFTP ↔ Dropboxの一義的なサービス以上のものに成長することでしょう。
特にこういったサービスはユーザーがデータ転送(ダウンロード/アップロード)に自身の帯域を使用せず、サービス側がバックグラウンドでそれを代行する形でやってくれるところが最大のメリットで、無料でこのような作業をやってくれるところはあまりないこともあり今後も期待したいサービスです。