2014 . 08 . 30

Googleのブログ検索がニュース検索のフィルターとして復活するも...

以前あったGoogle検索の一つで知らぬ間に検索メニューから姿を消していた『Googleブログ検索』。

これに関してはこのように「tbm=blg」と直接パラメータを指定し直接呼び出すことで未だ利用はできるものの、よく利用していたユーザーらの間では不便になったと話題になっていた事でした。


そんな中、いつの間にかGoogleのニュース検索の検索ツールのフィルターとして「ブログ」なるオプションが設けられていたということ。


ただし、ちょっと使ってみれば以前のブログ検索とは似て非なるものということが解ります。

これはあくまで、ニュース検索内のフィルターということで、この検索結果に表れるサイトはニュース提供サイトとしてGoogleによって登録されているサイトが対象になります。

その中で(ブログ)とカテゴライズされているサイトでフィルタリングするというオプションであり、その他の一般ブログがここに現れることはない訳で、この点で以前のブログ検索とは意味合いが異なるものといえます。


そもそもブログ検索がなぜ消えたかということについては諸説ありますが、今や多くのサイトがいわゆるブログ形式でサイト構築しており、ブログと一般サイトとの垣根がなくなってきている昨今、あえて「ブログ」と括ることにどれほどの意味があるのか、ということ。

これには一定の正当性があると個人的には思っていたので、ブログ検索廃止も無理はないかと思っていたのですが、ここにきて今回の行動はどうも腑に落ちません。


というのも上の理屈で考えれば、最近のニュースサイトこそブログ形式を採用するようになった顕著な例であり、Wordpressで運用しているような大手新聞社もある中で、ニュース検索でこそニュースサイトとブログサイトを区別する意味がないからです。

ブログのようなサイトが増えたとはいえ、Wikipediaの記事、Amazonの商品ページ、アップルのホームページ等々ブログ以外のサイトも当然存在する中、これらとブログを区別するために全般的な「ウェブ検索」の方にこのフィルターを置くのであれば意味もあるというものですが...。


事実、「ブログ」でフィルタリングしたサイトとそうでないサイトの違いは曖昧で、そもそも自己申告で採用されたようなサイトなどは登録者本人がサイトのコンテンツタイプを宣言できるので、(ブログ)と登録していたサイトは必然的に「ブログ」フィルターに引っかかるということになります。


ちなみに、Googleによれば「ブログ」とはこのようなに定義されていますが、実際の話によるとニュース提供サイトとしての登録は確立された団体によって運営されているサイトに限り、個人が作成および運営しているサイトの登録は受け付けていないとのこと。

「個人的な見解が含まれる...」云々、というごく一般的にイメージする“個人サイト”としてブログを定義しているにも関わらず、登録基準においては個人で運営しているサイトは対象外という、何だかよく解らない方針となっています。


ということで、以前のブログ検索を期待されているユーザーにとっては今回の件はあまり嬉しいニュースとはならないと思います。

そればかりか、最近まで「tbm=dsc」とパラメータ直打ちで使えていた掲示板検索が完全に終了したことからも、ブログ検索の完全終了も時間の問題と思え、利用しているユーザーにとっては残念なことになりそうです。


ところで、今回の件に関しては今のところGoogleでの公式コメントは一切ないようです。

些細な機能追加でも計画的にアップデートされたものに関しては、大抵スタッフブログなどを通じ何らかのアナウンスがあるものですが、それがないということは、Googleがよくやる様子見的なテストかもしれず、このオプションもまた知らぬ間に無くなるという可能性も十分考えられます。