MSN VisualizerはMSN(マイクロソフト)が公開している実験的なビジュアルプロジェクト。
歌詞やメッセージなどの文章を元に、それを単語単位に分割してそれぞれのワードから検索された画像を用意された楽曲をバックにお洒落なビデオクリップの如くスライドショーでそれを見せるというビジュアライザーです。
こういった試みは以下に挙げた例にもあるように以前からいろいろ存在しますが、こちらはMSのBingの検索力と流行のグリッドデザインによる見せ方という点でMSの実力を披露するというような意味合いが強いプロジェクトかと思います。
既存のものを視聴するだけでなく自分で作成することも可能で、『WRITE』から文章を入力あるいはペーストして『PLAY』をクリックすると作成されます。
(作成途中にタイムアウトで無反応になる場合はリロードしてみて下さい)
ただ、作成したものはBGMは付くものの既存のようにボーカルとテキストが一致した完全な作品ではありません。
さて、企業力に対してデザイン力に欠ける印象のあったMSが、近年WP7で採用したグリッドレイアウトのデザインが好評を得たことにより最近のMSは“○○の一つ覚え”のように、このようなデザインを縋り付く傾向にあるように見えてなりません。
いわゆる『Metro UI』は(MSでは珍しく)素晴らしいしデザイナーも優れていると思いますが、それが流行ると何にでもそれを宛がいたがる企業体質にセンスの無さを感じます。
それから、今回のプロジェクトに関しても非常に読み込み時間がかかりユーザーのストレスも少なくありません。
検索サービスその他、Googleのそれと比較してしまうと『MSのWebサービスは無駄に重い』というのを象徴するかのようで、今回のようなお遊びのサービスの裏に企業体質や開発ポリシーのようなものをちょっと垣間見える思いがしました。