2008 . 04 . 04
Muxtape
先日紹介した、
Mixwit
と「ミックステープ」というキーワードにおいては共通するものの、似て非なるサービスが、この
Muxtapeです。
もっとも異なるの点は、
MixwitがWeb上から自動的に曲を収集してくるのに対し、こちらはユーザー自らアップロードするということです。
前者のようなサービスでは、当然、無作為にファイル名頼みで集めてくるので、質的な安定性(リンク切れなど)は期待する余地はありませんが、その点では、こちらはユーザーがアップしたファイルを一元管理、ホストしているのでそのようなことはありません。(もっとも、それが要因でサービス打ち切りに追い込まれる可能性はありますが・・)
利用方法としては、1曲10Mバイトまでの曲を12曲までアップロードすることができます。アップロードした曲は本人であれば、いつでも削除または、タイトルの編集を行うことができます。
このサービスは、自分でアップした曲を自分で楽しむという、ストレージ的な利用を趣旨としている訳ではなく、他のユーザーが作ったミックステープ(プレイリスト)を楽しむことが目的です。よって共有無しには成り立たないサービスなので、アップした曲は無条件で公開されます。
トップページ上にランダムでユーザーが作ったミックステープのリンクが表示されます。ユーザーごとにアカウント作成時に色が決められ(後で変更可能)、色で識別されるところがちょっとビジュアル的にお洒落です。
気に入ったユーザーをお気に入りにして加えることもでき、RSSでお気に入りのユーザーの動向をチェックすることもできます。
さて、先の
Mixwitが
Seeqpodのような音楽検索付きプレーヤーの亜流だとすれば、この
Muxtapeは
RADIO.BLOG.CLUBのようなプレイリスト共有サイトに他なりませんが、とくに新しいと感じる点は、何と言ってもその簡潔で単純明快な所です。
インターフェイスのシンプルさはもちろんですが、サービス自体も「
聞く」ということだけに徹したもので、コメントもレイティングもなし。
Last.fmのようなプレイリストを話のネタに、コミュニケーション自体を楽しむというものとは、根本的にコンセプトが違い、ズバリ、ストリームそのものを扱うサービスで、それ以外の要素はザックリ省力した形です。
近年のWeb2.0ブームでは、何かにつけSNS的要素を取り入れ、肥大化していくサービスが多い中、Web3.0はこんな、目的直球型のサービスが流行るのかもしれません。