先のエントリー「YouTube動画の高画質版を試してみる」でも触れたYouTubeビデオの高画質モードでの実装が、本格的に開始された模様です。
上のスクリーンショットにように、高画質モードで視聴可能な一部のビデオに、高画質モードのリンクが表示されるようになっており、このリンクをクリックすることで、高画質版のビデオに切り替わります。
さて、このリンクで再生される動画の正体は、どうやら先エントリーで紹介した、高画質モードのURLパラメータの「fmt=6」に相当するもののようです。
ちなみに動画のスペックは、
コレはごく個人的な憶測に過ぎませんが、「fmt=18」(他にも存在するよう)などのフォーマットは、また他の形で実装されるのではないかと思います。(そうでなければ、わざわざ変換作業などするわけないし)
しかし、どうでしょう?
いちいち、高画質モードへのリンクをクリックするのは面倒だなと・・。
そこで新たに、設定メニューに下のような画質の選択ができる「Video Playback Quality」なる項目ができました。
ここで、「高画質モードで視聴可能なビデオは常に高画質モードで再生」という選択ができます。
YouTubeの高画質モードが、どんな形で採用されるかということに対する答えの第一幕という気もしますが、正直、先のエントリーのような裏技的な使用方法の方が、使い勝手としてはいいように思います。上の設定も、あくまでログインすれば適用されるという訳ですしね。
また、埋め込み動画(Embed)には対応していないようです。
こんなことを考えると、YouTubeとしては、高画質モードはあくまで視聴者が選ぶ特別なオプション的な付加機能で、(少なくとも現段階では)それをデフォルトにする気はないのかなぁと思ったりします。
[追記 - 2008.03.14]
今回の高画質化とは別に、YouTubeでは新しいAPIが公開されるという話です。
これにより、一般ユーザーが今まで以上に自由度の高い開発が行えるという趣旨のものですが、タイトルが表す「YouTube Everywhere(どこでもYouTube)」ということから察するに、モバイルでの利用なども今後は相当意識しているのではないかと思います。
例えばポッドキャストのようにRSSでストリーム配信が行われるようになるとか、携帯用の専用インターフェイスが用意されるとか・・
もしそうであれば、現在いろいろなフォーマットで動画の変換を行っていることのつじつまも合うのではないでしょうか。
・・などと勝手なことを考えてみたりなんかして。