Turn Google into your own personal (free) Napsterより引用
どちらの例もキーワードにアーティスト名や曲名を入れて検索すれば、実に簡単に目的のファイルが見つかります。もちろんそれは普通に検索した場合にヒットするファイルとは違い、検索者の期待したそのもののファイルであることがほとんどです。
さて、この行為自体の言及はさておき、まず注目したいのがこの検索テクニックです。
ポイントはどちらの例も「inurl」オプションでhtm html php などを除くURLを指定していることです。
対策の甘いWebサーバーではフォルダ内にindex.htmやindex.htmlなどのファイルが存在しないとそのディレクトリのファイル一覧を出力してしまいます。さらに上記の検索ではその出力ページの特徴である、タイトルに「index of」を指定したり、ページ内に含まれる「last modified」「parent directory」「description」という語句を指定することで検索確率を高め、さらにそれを「mp3」「wma」でフィルタリングしています。
つまり、ページやファイル名の特徴から検索をかけるのではなく、それが格納されているディレクトリを検索してしまうという発想が、この検索テクニックのおもしろいところです。
さて、本題はここからで、これが違法性のある行為につながるか否かということですが、一般常識的に考えればクロでしょう。少なくとも如何わしい行為であることは間違いありません。
しかし、少しこのことを掘り下げて考えてみると一つの興味深い疑問が沸いてきます。
上のような検索でヒットしたファイルの多くは、そのサイトの管理者が意図して公開している訳ではないということです。おそらくローカルのフォルダと同じ感覚で、Webサーバーに個人的なファイルを保管しているだけで、まさかそれがGoogle経由でアクセス可能な状態になっているとは知らないサイト管理者がほとんどだと思います。
本来、こういうことを防ぐためサイト管理者は「.htaccess」でアクセス制限をかけたり、Googleのクロールを弾いてインデックスに載せないようにしたりという対策をとるのが定石ですが、実際こういった対策をしていないサイトも多いのが現状ですし、それは実際、検索結果を見れば明らかです。
一般的に著作権者に無断でそのファイルをダウンロード可能な状態にする行為に違法性があるとされています。しかし上のようなケースでは確かに非公開にする処置を怠った責任はあるものの、そもそも公開しているという認識自体がありません。
そのような状況ではたして違法行為の要件に足るものと言えるのかどうかということです。
(ちなみに、昨年話題になったWinnyの場合もその構造から、知らず知らずに他人の著作物をアップロードして、それが違法行為になると言われましたが、この場合これを使用する時点である程度その違法性を予見できる訳で上の場合と全く意味合いが違ってくると思います。)
一方、ダウンロードする側はどうでしょう。はたして不正アクセスをしたことになるのでしょうか。行為自体は実際公開されているファイルをダウンロードしただけです。不正にそのサイトに侵入した訳ではありません。
(まぁ、しかし上のような検索からの一連の行為で考えれば明らかに自分が何をしようとしているかの予見はできる訳で、たまたま知らずにダウンロードしてしまったという言い訳は通用しないでしょうが。)
なお、これらすべてはあくまで、法律の知識のない、一般人として疑問や見解に過ぎません。
ネタ元は人気ブログなだけに人目に触れる事が多いにもかかわらず、このネタに取り上げているサイトはあまりありません。本来このようなネタは伏せておこうと考える人が多いかもかもしれません。しかし今回あえて取り上げたのは、単なる「裏技紹介」ではなくダウンロードされる側から見た場合、余計なトラブルに巻き込まれないためにも、知っておいた方がよい現実という意味でそれなりの意義があると思ったからです。
また加えて、Google側の提供する検索内容の是非についても想う所があります。
検索結果の上位に登録されるよう躍起になるサイト運営者も少なくないですが、それとは逆に、検索結果に登録されたくない人もいるわけで、そういったケースでは面倒な登録除外手続きをしないといけないわけで、ある意味迷惑な話です。
こういったことからも、もはや公共サービスといえるGoogleの検索に対する倫理観がこの先問題になってくるかもしれません。
in the to it damage and we raspberries, We need he got for the done it.