先日Twitterの画像投稿でアニメーション『GIF』に対応したとのことで簡単なブックマークレットをご紹介します。
上のようにツイートの個別ページ上でクリックすると『GIF』コンテンツを簡単に保存することができるちょっとしたツールです。
下のブックマークレットをツールバーなどにドラッグし、目的のツイートページ上でクリックして下さい。
ファイルの関連づけ設定によりブラウザによってファイルのダウンロードダイアログを出るものと、新しいウィンドウ及びタブ内に直接ファイルが開かれるものとがありますが、後者の場合はそのままブラウザのメニューから「名前を付けて保存...」で保存することが可能です。
さて話は変わりますが、前述に「GIFに対応...」と書きましたが、実際には『GIF』と称しているだけであってその実体はビデオファイル(MP4)にほかなりません。
ループするショート動画で流行りのアニメGIFを強く意識しつつも実体はビデオというVineの仕様に酷似していますが、わざわざこのような簡易なメディアコンテンツに大げさな仕様を採用する辺りは、おそらく同じ開発者が担当しているのではないかと思います。
Vineは現実空間を素材にしたショート動画のためのツールであり、今回のいわゆる『GIF』はアニメだとかYouTube動画のようなネットで流通するデジタル素材をターゲットにしている点でVineの守備範囲外を補う意味合いもあるのかもしれません。
GIFは古い形式でありサイズ、画質、動作などあらゆる点において、最初から動画再生を目的に作られているビデオ形式とは比較にならないほど劣るという現実とはウラハラに、昔のままの形式そのままが流通する昨今のGIFブームは技術者目線でみれば全くガテンのいかない不合理な現象なのでしょう。
実際、従来のアニメーションGIFをMP4に変換すればサイズ的にかなりの縮小化が期待できます。
ただそれにしても、GIFで大半を占めているYouTubeの動画など、FLVやMP4といったビデオをわざわざ流通性の高いアニメGIFにしたものを再びMP4に変換するというのは何ともナンセンスに見えてしようがありません。
一度256色にGIF化したものはビデオに戻しても画質が良くなるわけでもないでしょうに...
ちなみに少し前にもTwitterページのソースを見て感じたことは、HTML5仕様にしようとする強いこだわりです。
画像なども従来の<img>タグを使ったものではなく、<div>にHTML5の属性である「data-img-src」に画像を入れスクリプトで表示するという。
なのでスクリプト無効な状態だと表示されず。
まぁ、今の時代スクリプト無効だとまともに用をなさないサイトが当たり前なわけで、HTML5というスクリプトありきな仕様が進めば進むほどその傾向も高くなって行くのでしょう。
総じてWeb開発者は新しいもの好きなものですが、なんだかTwitterはその典型のような気がします。
さて、上のようなブックマークレットを紹介しておいて言うのも変ですが、保存したブツをどう使うか?
ビデオになってしまって汎用性が失われている以上、GIF画像のようにその辺の掲示板にアップすることもできません。
ちなみにビデオファイルの投稿サイトで先ず思い浮かぶのは何と言ってもYouTubeですが、もともとYouTube動画から作ったもの再びYouTubeにアップするなんてそれこそバカみたいな話です。
ひょっとするとTwitterはネットで流通性や互換性の高いものにあえてせず、利便性を落とすことでTwitterの外では価値の低いメディアコンテンツにしている、なんて考えるのは私だけでしょうか。
この記事を自動投稿したツイートを見るかぎり、今のところTwitter Cards上ではGIF画像に対応していないみたいですね。
(あくまでTwitterのインターフェース上からアップされたGIFに限るっぽい)
タイムラインの埋め込みウィジェットには、画像としてではなくビデオのように非表示状態で扱われるようです。
また現在、埋め込みのサイズによって全体が表示されず中途半端に切り取られるというバグがあるみたいですが、これはそのうち修正されることでしょう。
まだリリースしたばかりなので今後(かつてVineがそうだったように)GIFらしく自動再生しつつもリソースを無駄に食わない垢抜けた造りになっていくことと思います。