UMPlayerはLinuxでは標準的なマルチメディアプレーヤーであるMPlayerをベースにしたメディアプレーヤー。
古くからMPlayerの派生プレーヤーは多く存在したものの、特にWindows移植版に関してはまともなGUIを搭載しているものが少なく、高機能で軽量なプレーヤーをもとめる一部のコアなユーザーご用達のプレーヤーという位置づけでした。
近年になってSMPlayerのような「使える」プレーヤーも出始めてきましたが、今回紹介するUMPlayerはMPlayerベースの特徴である、コーデック付属ですぐに多くのフォーマットのメディア再生が可能でしかも軽い(特に送る/戻すのシークはどんなに重いビデオでももたつくことが無い)上に非常に多機能、という特徴はそのままに扱いやすいGUIを搭載し、さらにYouTubeやSHOUTcastといったストリーミングメディアの再生機能を備えた総合プレーヤーに仕上がっています。
検索ボックスに入力してYouTubeのビデオやSHOUTcastの放送局などをそのまま再生でき、それらは任意のフォーマットでレコーディングすることも可能です。
MPlayerは非常に多くの機能があるにもかかわらず、設定が難解ということがありましたが、そのほとんどがGUIの設定画面で行なえて、しかも最初から完全に日本語化されているのが嬉しいところ。
キーボードやマウスなどの操作のカスタマイズも非常に細かくでき、また外観のデザインもスキンを変更することで簡単に変更できます。
自分の知る限り少なくともWindowsのMPlayerベースのプレーヤーでは今のところ最強なのではないか思います。
Windowsユーザーにとっては、GUIが貧弱ゆえ多機能メディアプレーヤーとしてMedia Player ClassicやGOM PLAYERに比べて知名度が低いMPlayerでしたが、このUMPlayerがキラーアプリとなるかもしれないと思わせる完成度の高いプレーヤーです。