独自のレンダラを使用してフォントをクッキリと綺麗に見せてくれるツール。
実は以前、「gdi++」という同種のツールを試したことがありますが、重い・使い勝手が悪い・適応範囲が狭い、という理由ですぐにアンインストールした経験があります。
今回、この後継となるものがリリースされたということで、モノは試しと試してみたところ、これがなかなか良さそうなのでご紹介したいと思います。
使い方は基本的にこちらから32bit用あるいは64bit用のWindowsインストーラ(msi)をダウンロードしてインストールするだけ。
プログラムのインストール先:
実行方法として「サービス」、「レジストリ」、「プログラムローダー」が選択できます。
デフォルトの「サービス」はもっとも簡単で無難なモードです。これを選ぶとWindowsスタート時からサービスとしてプログラムがバックグラウンドで実行され、すべてのプログラムがその処理対象になります(※)
以下、実際のスクリーンショットをいくつか載せておきます(いずれも上が適用前、下が適用後)
メモ帳:
ブラウザ:
スタートメニュー:
コンテキストメニュー:
エクスプローラー:
完全にすべてのテキストに効果がかかるというわけではありませんが、ちょっと試した限りではほとんどのテキストに効果が現われました。
また、このツールの優れたところは導入が簡単なのと、ある程度微調整が効くという所。
パワーユーザーの方はこちらを参考にプログラム・ディレクトリ内の「gdipp_setting.xml」を編集することで、調整できるので試してみるといいかもしれません。
(※ここで適用しないプログラムを定義することもできます)
最後に、小さい文字では潰れてしまって逆に見づらくなってしまったり、どぎつい感じが好まない方もいるので、一度試してみて合わない方はアンインストールすれば元に戻ります。
後日あらためてレジストリモードでインストールしてみたところ、レンダリングスピードやリソース消費の点で、こちらの方が優れていました。ただし、こちらのモードではサービスモードに比べると適用範囲が若干少なくなるようです。
スピードや負荷が気になる方は、こちらのモードでインストールしてみるのもよいでしょう。(念のためレジストリのバックアップを忘れずに)
このスクリーンショットや使用感想はバージョン0.7.6によるものです。
本日リリースされた0.8.0は当方の環境では不具合が発生しました。また、同様の障害報告も各所で見られることから、このバージョンはダウンロードしない方がよいかと思います。
Windowsで小さいサイズの文字をアンチエイリアス表示にすると、文字によってベースライン等がずれてしまうので気になっていたのですが、これを使うと解消されるみたいですね。ただ、メモリやCPUパワーの消費が少し気になります。K'confさんは常用されますか?