2007 . 11 . 14

ユーザーインターフェイスの美学

Enso

ランチャー系のツールはパワーユーザーなら必須のアイテムですが、そのデザインといえば、Geek御用達というような無味のものが多い中、ひときわ異彩を放っているのが、この Enso というツールです。

こちらのメーカーでは、有料版としてランチャーツールの Enso Launcher と、スペルチェックツールの Enso Words をリリースしておりますが、今回はその中でベータ版として無料配布されている Enso Media Remote Control を使ってみました。

このツールはiTunes, Winamp, Windows Media Playerに対応したコントローラーで、その使用感は他のEnsoシリーズに共通した独創的ものとなっています。


では、実際の使用方法です。
「Enso Media Remote Control」を起動状態で、CapsLockキーを押すと、緑色のキャプションが表れます。この状態で、使用可能なコマンドをタイプします。
例えば「v」とタイプすると「v」の文字が付くコマンドがリストアップされます。このままカーソルキーで選択することも出来ますし、このまま続きをタイプしていくとコマンドリストが絞り込まれていきます。

そして、コマンドを選択したところでCapsLockキーを放せばコマンドが実行され、画面中央にその旨のアラートが表示され、フェードアウトしていきます。

格調高いフォントを使用し、文字自体をユーザーインターフェイスの中心としてデザインしているところはとても斬新で、コマンド送信後のアラート画面なんかも、実にクールです。


さて、ちなみにこのツール(Enso Media Remote Control)で使用可能なコマンドはごく僅かです。しかもWinampなどでは、標準で数多くのショートカットキーが割り当てられており、むしろこちらを使用したほ方がスマートなのではという声も聞こえてきそうですが、それはそれとして、GUIのデザインを考える上では大いに刺激になるツールです。