trueAnthem - ファンとアーティストを繋ぐ新たなビジネスモデル - K'conf
2008 . 07 . 30

trueAnthem - ファンとアーティストを繋ぐ新たなビジネスモデル

trueAnthem
情報化による社会の激変に伴い、音楽産業の改革が求められる中、世界では音楽ビジネスの新たな試みがいろいろと展開され始めました。 この4月に公開された trueAnthem もその一つですが、すでに200万ドルの資金を集める成功を収めているようです。


現在フューチャーされているアーティストは Nine inch nails をはじめ、Hootie & the BlowfishUltraviolet などそうそうたる顔ぶれのアーティストたちで、リスナーはこれらのアーティストの楽曲のほとんどを無料でダウンロードできます。
フリーダウンロードを可能にしている仕組みは、広告の存在で、楽曲の冒頭部分にスポンサー広告が入ります。

このサイトはリスナー側に特定のサービスを提供するだけのものではなく、アーティストとリスナーとスポンサー結びつける役目をしています。
このようなサイトの出現で、従来ではレコード会社にひたすらテープを送り続けるしかなかった無名アーティストのビジネスチャンスが飛躍的に拡大することでしょうし、また、熱烈なファンがスポンサーになってしまうということも容易になるでしょう。

しかし、このような広告ベースビジネスモデルが成功するもしないも、どれだけ人目に触れるスペースを確保して、どれだけ広告を見せられるかにかかっている訳ですが、このサイトの戦略は、クールなウィジェットに凝縮しています。 トップにアーティスト画像がディスプレーされ、各楽曲のリストされます。それぞれ視聴ができるか、ダウンロード可能かはそのアルバムによってまちまちです。これはアーティスト自身がビジネス的に決定すべきことでしょう。
そして、下部にはスポンサーのロゴを入れるとこができ、ウィジェット自体も広告媒体として機能します。

いくら、よいウィジェットを作ってもそれが広まれなくては意味がないわけですが、ここで、昨今のソーシャルサイトブームを最大限に利用しています。
「Grab This」という赤いボタンをクリックすると、大手SNSや一般のブログで、このウィジェットをすぐ利用できるという仕組みで、これによってコストをかけず草の根方式で宣伝されていくことを狙っています。

さて、広告入りメディアの無料化の動きはいろいろあり、方法もさまざまです。
今回のように楽曲の冒頭に音声広告を挿入するケースが今後の標準になるかは未知数です。
まず、リスナーはこんな広告が入ったものを受け入れるかどうかですが、我々は15分おきにコマーシャルが入るテレビ映画を当たり前に楽しんでいるのを考えると、これは 単に慣れの問題とも受け取れます。(劇場映画など有料でありながら、最初にたっぷりと宣伝みせられるし・・)
もちろん、こんものガマンできないリスナーもいるでしょうが、仮に、ガマンができるリスナーだけをターゲットにするだけでも、ある程度ビジネスモデルとして成り立つように思えます。

個人的には、設置してあるウィジェットからダウンロードされた場合、サイトに何らかのバックマージンがあるような仕組みを追加すれば、このビジネスモデルもより一層流行る気がするのですが・・

実際にそのウィジェットを貼っておきますので、自由に試してみてください。
(楽曲のダウンロードにはアカウント登録が必要ですが、登録「Sign In」はウィジェット上で可能です。)


Nine Inch Nails TrueAnthem Music