2006 . 10 . 27

SVGアイコンの変換に便利なツール

アイコンを気に入ったものに変更することは、デスクトップのカスタマイズではごく当たり前のことです。 しかし、多くのアイコンサイトでアイコン一つ単位では気に入るものが見つかっても、OS全体をとおして一つの種類のアイコンに統一することは種類に限りもあり、なかなか難しいものがあります。
そんな中で、私がよく利用するサイトはLinuxのテーマに関する素材を集めたサイトです。

 

GNOME Art - Artwork & Themes

GNOME-Look.org

KDE-Look.org

 

これらのサイトにはGNOMEやKDEといったウィンドウマネージャー向けのアイコン用の画像が多数公開されており、中には数百から千以上ものアイコンパッケージも少なくなく、およそアイコンのバリエーションで困ることはありません。
また、ライセンスフリーのものが多いので、WEB素材としても活用しやすいと思います。

ただ、これらの素材はSVG形式で配布されていることが多く、SVGが取り扱える画像編集ソフトやビューアが少ないWindows環境下ではやや使い勝手が悪いのが難点です。

 

そこで今回紹介するのが Batik というプログラムで、基本的にコンソールで使用する、JAVAアプリケーションです。(使用するには別途JAVAのインストールが必要)


Batikにはいくつかのツールがあり、その中で今回取り上げるのは Batik の中の SVG Rasterizer というプログラムで、SVGから任意のファイル形式に変換するものです。

 

使い方はマニュアルのように、プロンプトから

システムのパス\java.exe -jar "パス\batik-rasterizer.jar" -w 96 -h 96 "パス\SVG画像"

のように実行すれば同じフォルダに96x96のPNG画像が変換されます。画像ではなくフォルダを指定すれば、中にあるSVG画像をまとめて変換することができます。

 

実用的な使い方としては、ショートカットを作って、その「アプリケーションのリンク先」に上のコマンドを好きなサイズで登録しておけば、目的のファイルやフォルダをそのショートカットにD&Dするだけで実行でき便利です。また、ショートカットを Send To に置いて「送る」メニューから実行するといった使い方もできます。

 

一つづつ微調整しながらPNGやJPGに変換というときには、もはやPSやGIMPのような画像ソフトの出番となりますが、まとめてイッキに形式変換だけしたいという場面では、とてもシンプルで使い勝手のよいツールではないでしょうか。