アイコンを気に入ったものに変更することは、デスクトップのカスタマイズではごく当たり前のことです。
しかし、多くのアイコンサイトでアイコン一つ単位では気に入るものが見つかっても、OS全体をとおして一つの種類のアイコンに統一することは種類に限りもあり、なかなか難しいものがあります。
そんな中で、私がよく利用するサイトはLinuxのテーマに関する素材を集めたサイトです。
これらのサイトにはGNOMEやKDEといったウィンドウマネージャー向けのアイコン用の画像が多数公開されており、中には数百から千以上ものアイコンパッケージも少なくなく、およそアイコンのバリエーションで困ることはありません。
また、ライセンスフリーのものが多いので、WEB素材としても活用しやすいと思います。
ただ、これらの素材はSVG形式で配布されていることが多く、SVGが取り扱える画像編集ソフトやビューアが少ないWindows環境下ではやや使い勝手が悪いのが難点です。
そこで今回紹介するのが Batik というプログラムで、基本的にコンソールで使用する、JAVAアプリケーションです。(使用するには別途JAVAのインストールが必要)
Batikにはいくつかのツールがあり、その中で今回取り上げるのは Batik の中の SVG Rasterizer というプログラムで、SVGから任意のファイル形式に変換するものです。
使い方はマニュアルのように、プロンプトから
システムのパス\java.exe -jar "パス\batik-rasterizer.jar" -w 96 -h 96 "パス\SVG画像"
のように実行すれば同じフォルダに96x96のPNG画像が変換されます。画像ではなくフォルダを指定すれば、中にあるSVG画像をまとめて変換することができます。
実用的な使い方としては、ショートカットを作って、その「アプリケーションのリンク先」に上のコマンドを好きなサイズで登録しておけば、目的のファイルやフォルダをそのショートカットにD&Dするだけで実行でき便利です。また、ショートカットを Send To に置いて「送る」メニューから実行するといった使い方もできます。
一つづつ微調整しながらPNGやJPGに変換というときには、もはやPSやGIMPのような画像ソフトの出番となりますが、まとめてイッキに形式変換だけしたいという場面では、とてもシンプルで使い勝手のよいツールではないでしょうか。
閲覧者の方より、「Contact」メニューのメールフォームで必須項目を記入しているにもかかわらず、送信できない旨のご報告を受け、早々に改善しました。
CGIの設定ミスが原因でした。今後は必須項目はメッセージ欄のみにします。
今まで送信エラーでご迷惑をおかけした方には、申し訳ありませんでした。
今回もAmazonの話。
先日の話のようにAWSからアルバム画像を取得するのと違い、一般のHTMLからではリクエストしたページは、あくまでキーワードに該当する検索結果のページであって、そこには小さなサムネイル画像しかありません。
しかし、Amazonの画像のURLには一定の法則があり、文字列を置き換えることで希望した画像を取得することができます。
例えば上のようなキーワードで得られる検索結果のページから以下のサムネイルの画像のURLが判ります。
http://images.amazon.com/images/P/
B000GW884W.01._SCTHUMBZZZ_V39965167_.jpg
(↑URLは改行してますが本来は一行です)
http://images.amazon.com/images/P/ 以降がその画像固有の情報で、
「B000GW884W」の部分がASINコード(商品番号)
「01」が国番号
「SCTHUMBZZZ」が画像のサイズとなっています。
「V39965167」の部分は特に必要ありません。
もし、標準サイズの画像がほしい場合、「SCTHUMBZZZ」の部分を「SCMZZZZZZZ」に置き換えてやればいいだけです。ちなみに大サイズは「SCLZZZZZZZ」ですが、こちらはすべての商品に用意されている画像サイズではないようです。
また、各国版で微妙に違う画像もあり、国内版の画像であれば「09」が日本の国番号になっています。
さて、こうしたURLの操作で得られる画像の種類はサイズだけではなく、様々な画像加工のオプションが存在します。以下はその一例です。(http://images.amazon.com/images/P/B000GW884W.01. につづくURL)
・標準
_SCMZZZZZZZ_.jpg
・PB - 影をつける
_PB_SCMZZZZZZZ_.jpg
・PA - 影をつける(拡張)
_PA10,-5,-10,20_SCMZZZZZZZ_.jpg
[パラメータ]
拡張するピクセル、横の
影の長さ、縦の影の長さ、ぼかし量
・BO - 枠をつける
_BO10,127,255,255_SCMZZZZZZZ_.jpg
[パラメータ]
枠幅、RGB色指定
・PF - CDがはみ出た画像
_PF_SCMZZZZZZZ_.jpg
・PD - 割引マークをつける
_PD25_SCMZZZZZZZ_.jpg
[パラメータ]
割引率
・ZA - 文字を入れる
_ZAAmazon,30,50,100,100,arial,20,50,240,40_
SCMZZZZZZZ_.jpg
[パラメータ]
文字、位置、領域、フォント名、フォントサイズ、RGB色
・AA - リサイズする
_AA60_SCMZZZZZZZ_.jpg
[パラメータ] サイズ
・CR - 画像の一部を切り取る
_CR60,60,100,100_SCMZZZZZZZ_.jpg
[パラメータ] 位置、領域
・PU - 画像を左回転 (PV = 右回転)
_PU10_SCMZZZZZZZ_.jpg
[パラメータ]
角度
0-90
・HL - 一部をハイライトする
_HL30,50,40,50,128_SCMZZZZZZZ_.jpg
[パラメータ]
位置、領域、ハイライト量 0-255
・BL - ぼかす
_BL5_SCMZZZZZZZ_.jpg
[パラメータ]
ぼかし量
・SH - シャープにする
_SH50_SCMZZZZZZZ_.jpg
[パラメータ]
シャープにする度合い
これらの加工はもちろん複数施すこともできます。処理は左から順に実行されていくため、順序を間違えると不自然な画像になったりします。下の例では元の画像に白い枠を付け、影を落とし、左に10度傾け、シャープ化した画像で、URLは以下のようになります(改行していますが、一行です)。
さて、ご覧のように影を付けたり、回転したりした場合の追加背景はJPG画像ゆえに透過処理している訳ではありません。なので、スキンの素材として活用するのには、すべて使えるオプションとはいい難いですが、枠を付けたりシャープ化したりといった処理はそのまま利用可能な便利なオプションだと思います。
また、ご自身のブログなどでAmazonのアソシエイト・プログラムをやっている方にとっても、このようなちょっとした操作の応用で、一味違った商品ディスプレイが可能になるのではないでしょうか。