巷にはPhotoshopのクラック云々とかいう裏の情報も普通に転がっており、さして珍しくもない訳ですが、これが他でもないPhotoshopの販売元であるAdobeが公開しているというとこがミソ。
こちらはAdobeフランスが制作しYouTubeで公開しているユーモアたっぷりの「Photoshop CS6」のプロモーション用ビデオです。
動画の内容は大体こんな感じで展開していきます。
(翻訳は正確ではありませんのであしからず)
ステップ1:まずはダウンロード可能なPhotoshopを検索。ダウンロード完了には8日ほどかかりますがじっと待ちましょう。
ステップ2:大抵の場合解凍にパスワードが必要になるので怪しいフォーラムに入会してパスワードを入手して下さい。
登録メールアドレスにはスパムが山ほど来るかもしれませんけど。
パスワードが正しくない場合は何度でもフォーラムで見つけたパスワードをいくつも試してみて下さい。
運が良ければ解凍できるでしょう。
ステップ3:インストール作業の前にインターネットの接続を切断しましょう。
インストール中にこんな画面になってしまっても心配ありません。そんな時にはOSをフォーマットし直して最初からやり直しましょう。
ステップ4:いよいよ最後にPhotoshopを起動してみます。開いてみたらスウェーデン語版でしたが、そんなことは大した問題じゃありません。
ところでインストール後に少しコンピューターが遅くなりますが、これはたぶん何処かに何かを送信しているからでしょう...
とまぁ、こんな感じで、要は「こんな不便と危険と無駄な時間を費やすぐらいなら正規に購入した方がずっとましだよね」というようなオチです。
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内容はともかくとして、販売元がこういったある意味タブーと言えるようなテーマをむしろ逆手に取ってしまうところは、いかにもヨーロッパ的で、およそ日本では考えられないところです。
これは昨年取り上げた『Dumb Ways To Die』の時にも感じたことですが、一方的に「やっちゃダメ!」みたいなことを言うだけの日本と比べ、皮肉を交えながらいかに自分が愚かなことをしているのか気付かせて自らその行為をやめさせる方向に持っていく、というやり方に文化的なレベルの高さを感じます。
ただ違った視点で見れば、「やるな!」といって素直に従う日本人が多いに対し、「やるな!」というと逆にやる者が多い彼ら(特にフランス人とかイギリス人とか)には、このようなキャンペーンでなければ通用しないというのもあるのだと思います。