ニューヨークのとある道端に捨てられた一台のピアノと、そのまわりで繰り広げられるドラマを一つの視点で淡々と撮り続けたドキュメンタリー仕立ての作品。
面白がって遊ぶ子供や興味深そうに見るホームレス、そしてしげしげとピアノを確認したのち何かを決断したかのように帰って行くカップルたちと、さまざまな人間模様が映し出されます。
しまいには清掃員のような人たちにバラバラに解体されてその残骸が道の隅に...
その後で台車を持って現れた先ほどのカップルの落胆する姿が非常に印象的です。
いくつかの定点写真を繋げただけのものですが、そのコンセプトと伴奏音楽が絶妙に絡んで何とも言えないアートな作品に仕上がっていると思います。
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