2012 . 08 . 03

ハイクオリティーなDJミックスをラジオ感覚で楽しめる『Thefuture.fm』

Thefuture.fmは世界中のDJの手によって制作された秀逸なミックスが楽しめるミュージックサイト。

昨年まで『DUBSET.COM』としてベータ版が公開されていたこちらのサービスは着実にユーザー数を伸ばし、最近になって名前も新たにフルリニューアルしたサービスです。


自分の好きなジャンルを指定したりお目当ての曲などを検索したりして、自分にあったDJミックスを見つけることが出来ます。

クリックすれば上部のプレーヤーで即再生。

気に入ったミックスはお気に入りに追加したり、好みのDJをフォローしたり、或いは自分のプレイリストに追加していったりと自由に楽しむことが可能です。

共有したい曲があれば埋め込みでこんな風☟にページに載せることもできます。




さて、音楽の楽しみ方としては従来のプレイリスト共有サイトなどと一緒ですが、何といっても決定的に異なる点がコンテンツとなる楽曲の形態です。

単に同一ジャンルの曲を機械的に垂れ流すインターネットラジオでもなく、または個人の好きな楽曲を素人が寄せ集めたミックステープの共有サイトなどとは一線を画し、現役DJが作ったミックスはクオリティーという点で比べものにならず、コンセプトに沿った流れのある一連の楽曲は新たな一つの作品として鑑賞できる新しい音楽視聴サイトと言えます。


DJもすでにかなりの数が登録されていて、特にサービス自体がNYを拠点としていることもありNY出身のDJが多いようですね。

そしてもう一つ言及したいことろが、こちらのサービスはかなりしっかりとしたビジョンを持った音楽系ベンチャーであるということ。

独自の『MixSCAN』はミックス内で使用されている楽曲を自動的に解析するテクノロジーで、DJは使用したトラックリストを提出しなくてもたミックスをアップするだけでサービス側が自動的にリストを作成してくれるというもの。

そしてそれぞれのトラックリストにはiTunesやAmazonなどの購入サイトへのリンクが付けられ、ユーザーが興味を持ったら即そのトラックを購入できるような仕組みにしてあるわけです。

今まで音楽業界にとってDJミックスなどは楽曲使用料の観点で厄介者扱いされてきましたが、今後は有能なクリエーターたちの2次制作物をむしろオリジナルトラックの販売戦略として活用していこうという新しいビジネスモデルの提案として業界からも注目を集めているようです。

米国ではベータテストの頃からから多くのユーザーを集めており、DJミックスをテーマにしたサービスとしてはTurntable.fm並ののヒットとなるかもしれない可能性を感じさせるサービスです。

Thefuture.fm