自分の好みの楽曲ばかりがかかる個人嗜好型のいわゆるパーソナライズラジオで有名な『PANDORA』は5,6年前に日本国内でも流行ったサービスですが、程なくしてアメリカオンリーのサービスになり日本国内からでは利用できなくなったこともあり、日本ではほとんど忘れ去られている感のある存在です。
しかし、同サービスで使われている再生リストの作成エンジンには定評があり、Last.fmのようにコミュニティー力を利用した、“自分と同じ好みの人が聴いてる音楽は自分も好みなはず”という理屈で成り立っているエンジンと違って、楽曲そのものを科学的に解析してそれと似通ったものを提案するという独自のエンジンはPANDORAならではのもので、とても質の高いサービスといえます。
そこでアメリカ以外のユーザーがどうしても利用したいと考えた場合、アメリカのプロキシ或いはVPN経由でアクセスするというのが常套手段となっていますが、それよりもっと簡単な方法が存在するようです。
それはズバリ『HTTPS』でアクセスするというもの。
しかし単に『https://www.pandora.com/』にアクセスしても『http://www.pandora.com/...』にリダイレクトされてしまいます。
そこで強制的に『HTTPS』にアクセスするために手っ取り早いブラウザ拡張がHTTPS Everywhereで、あらかじめ登録済みのHTTPSが利用可能なサイトに対し、HTTPでアクセスしても自動的にHTTPSに切り替えてくれるというものです。
こちらをインストール後、pandora.comはデフォルトで登録済みなので特に設定の必要はありません。
これでpandora.comにアクセスすれば、“U.S.以外お断り”のという旨のページではなく正規のページを開くことができ、もちろんそこから普通に使うことができます。
HTTPS Everywhereは安全性を向上させる目的としても入れておいて損のない拡張だと思いますが、それでも今回の目的のことだけのためにわざわざ拡張を入れるのはいやなユーザーにはChromeに限って(?)ネイティブでHTTPSに強制アクセスさせる方法があります。
アドレスバーに『chrome://net-internals/』とタイプして設定画面の『HSTS』タブを開きDomainに『www.pandora.com』と入力してAddをクリック。
これで『http://www.pandora.com』のアクセスは強制的に『https://www.pandora.com』に送られるようになります。
さて、今までプロキシで利用していたユーザーや或いは“プロキシ使うぐらいだったらいいや”と諦めていたユーザーにとっては朗報かもしれません。
Via: [ Digital Inspiration ]
やはり早々に対応がなされたようで、もはやこの方法は通用しません。
しかしもっと簡単な方法もあるので、そちらをどうぞ