2008 . 06 . 29
posterous
Twitterや
Tumblrに代表される、いわゆるマイクロブログの分野はWeb開発の分野では、今もっともホットな分野の一つだと思いますが、そんな中、ユニークなブログシステムが登場しました。
このサービスの最大の特徴は、投稿をメールによって行うというものです。
一体どういうことなのか?実際に試してみるとすぐに納得できます。
Gmail、Hotmail、Yahoo!Mail、AOLmail、にアカウントを持っている方はトップページ中央のボタンをクリックすれば、それぞれのWebメーラーのメール新規作成ページが開きます。送信先はそのまま、適当な件名とメッセージを入れてそのまま送信してみます。
上記Webメーラー以外でも、送信先を「
post@posterous.com」として、適当な件名とメッセージを送ってみます。
すると、直ちに返信が返されるので、そこに記載されている「
Your new post」にアクセスすると、先ほどの送信した件名がエントリータイトルにメッセージが記事としてブログ化されていることがお分かりになると思います。
そして、そのURLがあなたのブログとして機能するということになります。
さて、上では説明代わりのテストだったので特にアカウントは必要としませんでしたが、本格的にブログとして運用される場合には、自分のアカウントを作っておくと、記事の管理ができるようになります。
そして、このシステムは、単にタイトルと記事をアップするに止まらず、一般のブログ並に多様なコンテンツに対応している点が2つめの特徴です。
例えば画像を添付ファイルで送信すれば、その画像が挿入されます。そして、複数の画像を送信すると、このようにスライドショーにようなスクリプトで表示してくれるようになります。
また、MP3を添付すると、これまた用意されたプレーヤーにセットしてくれるのです。ID3タグを読み込んで曲名、アーティスト名を自動で挿入してくれたりするあたりもとても親切設計。
さらに、ビデオの埋め込みコードなど、そのまま送信すればちゃんとブログ内に挿入されます。試してはいませんが、他の埋め込みコンテンツなどでも可能ではないでしょうか。
もちろん投稿後のエントリーの管理や各エントリー記事の編集も、簡単に行えるようになっています。
コメント、RSS、購読ユーザーの管理、プロフィール編集etc..マイクロブログとして必要な機能のおおよそは備わっています。
そしてデザインも
Tumblrっぽい、洗練された感じなのが好印象です。
面倒な技術的なことはすべて向こうでやってくれるというのが、ブログのヒットの要因ですが、このブログツールはそれをさらに強力にしたものといえます。
メールで送ったものを、イイようにブログ記事として料理してくれるのですから。
また、作成にはメーラーのエディタを使うことで、別途エディタを実装させる必要がなくなるというあたりは制作者としてスマートなアイデアだと思います。
難をいえば、投稿環境によっては日本語に不具合があるところや、記事編集画面がやや非力だとかいろいろありますが、とくに後者などは、機能性より機動性が持ち味のマイクロブログというスタンスでは、この程度で十分なのかもしれません。
新規投稿やコメントのたびにレスポンスがあるので、一般のメールと混同させないためにも、本格的に始めてみようと思われる方は、これ専用のアカウント(メールアドレス)で行った方がよいでしょう。