ロンドン交響楽団が公開しているサイト『LSO Play』は、彼らが演奏するラヴェルの名曲「ボレロ」をマルチビューで視聴することができるインタラクティブなサイト。
撮影された複数のアングルから最大4つを自由に選択し同時進行させながら楽しむことができます。
下のコントローラーからカメラを選ぶと画面に反映され、また、各画面はドラッグ&ドロップで入れ替えたり非表示にして画面数を変更することもできます。
また、オーケストラ構成の紹介などのページもあり、ロンドン交響楽団のデータビジュアライゼーション的なサイトとしての働きもあります。
さて話は変わりますが、視聴者選択型のマルチアングルビューによる多画面化は将来のテレビ放送でも望まれる機能で、こういったコンサートはもちろんスポーツ中継などのコンテンツでは非常に有効だと思います。
業界は「4Kテレビ」のように高容量のデジタルデータを高画質に用いることばかりに目を向けていますが、ユーザーからしてみれば“過剰な高画質化”よりもこのような“実用的な多画面化”こそ望まれることではないのでしょうか。
メーカーのオリンピック商戦にしてみてもそちらの開発に力を入れた方が、よほど世界の市場でアピールできるものと思うのですが...