2013 . 06 . 13

AppleのiOS7流にいろいろとリデザインしてみた『Jony Ive Redesigns Things』

先日、Appleのデザイン担当Jonathan Ive氏によって発表されたiOS7のデザインに関しての大幅な変更。

今後のAppleはフラットデザインを採用することを事実上表明することとなったわけですが、そんなApple風のフラットデザインを様々なモノに当てはめてみたら、という趣旨で公開されているのがこちらの『Jony Ive Redesigns Things』というブログです。

Appleのフラットデザイン化に関しては賛否両論ですが、どうやらこのブログの人は「否」の方らしいですね。

という自分も個人的にAppleの新デザインには失望しています。


たしかに従来のSkeuomorphicはもはや賞味期限切れもいいところで、変らないことは死を意味するIT業界にあって、もはや何でもいいからとにかく一新しなくてはならないという強迫観念があったのかもしれません。

本来、革新的で他社の一歩先を行くデザイン力が持ち味のAppleですが、それが捻り出せない以上現在の流行りであるフラットデザインに便乗するほかないのは頷けます。

しかし、現在のデザイン業界でブラッシュアップされているいわゆる“フラットデザイン”のド真ん中ではなく、まんまパクるのはプライドが許さないとばかりに、ライトなカラースキームにしてグラデーションや角丸はそのまま維持するという中途半端さは、かつてWindowsVistaがMacのウィジェットが流行っているからというだけの理由で部分的にパクった結果、全体的にヘンテコな出来になってしまったことを思い出します。

フラットデザインにはある種の大胆さが必要で、その辺のさじ加減を誤るとチープな90年代スタイルに逆戻りしてしまうということを、上のブログでは極端に誇張して見せることでそんなことを教えているように思いました。