CLOCKWORK CITY, 3DS Max Animation
街自体が時計のように回転するという空想都市を描いたコンセプチャルな3Dアニメーション。
直径3000m、幅280mの4つの環状エリアから成り、ゆっくりとしたスピードでそれぞれ互い違いの方向で常に回転しています。
4つの環状エリアは内側から商業/オフィス街、居住区、工業地帯、農作地/エネルギー開発施設となっており完全な住み分けがなされています。
そしてこの都市モデルの最大のポイントが交通アクセスで、基本的にこの都市では徒歩以外の交通手段が不要になるというもの。
例えば自宅から遠くのオフィスに行く場合でも、街が回転することで距離が変化して歩いて行ける距離になるわけです。
電車の乗り継ぎの様にして行けば、同じ環状エリアの反対側へのアクセスも楽に行なえます。
それぞれの環状エリアへの乗り換えポイントは100m間隔に配置され、それぞれの回転スピードとの関係から、徒歩でも無理なく自由に移動できるように計算されているところが見事です。
未来都市というと、何だか道全体が『動く歩道』のようなものになるというようなイメージを持っている人が少なくないと思いますが、そんな既存のイメージを根本から覆すようなアイデアです。
『こちらから向こうに行く』というのではなく、『こちらと向こうが近づく』という全く次元の違う発想力はまさに目から鱗ではないでしょうか。