Rainmeter-Latest-20090409-32bit.exe
2009.04.09にリリースされたビルドについてのレポートと、新しく追加された機能紹介をしてみたいと思います。
前回からの変更点はおおまかに2つ、インストーラーの変更とウィンドウのポジショニングに関する追加機能です。
インストーラーの変更はコンパイラの変更に伴い行われたもので、Windowsにプリインストールされているランタイムだけでは賄いきれないランタイムを自動的にシステムにインストールします。
(「%SystemRoot%WinSxS\」ディレクトリにDLLが、しこたまインストールされるでしょう)
次のポジショニングに関する追加機能は、上の画像のようにGUIでメニュー項目として実装されています。
この機能の効果は主に、ディスプレー解像度を頻繁に変えるようなユーザー環境で働くものです。
メニューはそれぞれの上のような意味合いで、下に示したような働きがあります。
大きな赤枠がデスクトップ領域と仮定します。
右端を基準にした場合、ディスプレー解像度の変更しても、新しい解像度の右端から何ピクセルというように常に解像度に追従します。下端を基準にも同様で、また何ピクセルという絶対座標での指定の代わりに、パーセントでの指定ができ、それぞれ組み合わせて設定が可能です。
次に、直接「Rinmeter.INI」ファイルから設定する方法ですが、例えば「Xを右から70パーセントで」という設定は以下のようになります
WindowX=70%R
WindowY=50B
というように「%」「R」「B」を必要に応じ付加するだけです。
もう一つ加わったオプションにアンカーがあります。
これは通常、スキンウィンドウの全体座標に対する基準点は、左上端(上画像の赤点)になっていますが、このオプションで変更が可能になりました。
上記のオプションと組み合わせ可能で、例えば完全にデスクトップの中心にしたいなら、上の座標指定とあわせて以下のように設定すればよいでしょう。
WindowX=50% WindowY=50% AnchorX=50% AnchorY=50%
さて、今回のアップデートは前回同様、(untested) の位置づけで、あくまでもテスト版ということです。
やはりオープンソース化されたことで開発速度も上がり、今後もおそらく週一ペースでこんなビルドがリリースされていくと思われます。
しかしながら、やはりオープンソース化されたことによる負の流れも確実に始まっているように感じます。
つまりプログラムの基本概念に即して機能追加が行われていくのではなく、不特定多数の開発者が自分の欲しい機能を単に追加していくということです。
基本的に自分がかかわった部分以外は、責任を負わないというスタンスなので、テスト版(untested)から安定版(suitable)に変わるのはいつのことやら...