2008 . 05 . 13
アルバムジャケットと歌詞の表示機能を備えたRainmeterスキン
A2をリリースしてしばらく経ちますが、いくつかの不具合に対する対応および改良を施したアップデートバージョンをリリースしました。
現在
A2をご使用の方は是非アップデートされることのお勧めします。
修正点
- 画像保存のスクリプトのバグ
- 設定パネルのチェックマークの消灯エラー
- 再生時間の表示エラー
- 条件分岐による処理の修正
ID3タグがあるかないか、という条件分岐に使用していた
「%?VARIABLE<TRUE|FALSE>」という関数を「$if(a,b,c)」に変更しました。その結果2バイト文字による出力エラーが比較的改善されました。また、ストリームか否かという条件分岐で使っていた「%stream」というフラグが頻繁に誤動作を起こすため、代わりに「%sl」を使うことにしました。
変更点
- 画像と歌詞を上書き禁止モードに
- 歌詞ファイルの読み込みをQuote.dllに変更
歌詞ファイルの整形をスクリプトで行い、Rainmeter側ではQuote.dllで歌詞ファイル丸ごとを表示する仕様に変更しました。これにより、A2以外から取得した歌詞ファイルでも容易に表示できるようになります。(後述のLyricsMasterなどの)
また、一部の環境では、WebParser.dllでのファイル読み込みの際、2バイト文字を含むファイル名を持つファイルの読み込みに失敗するということがあるようですが、今回の変更によりそういった環境下での使用も可能になると思います。
- ストリーム再生時の画像/歌詞の自動保存機能を無効化
インターネットラジオのようなストリーム再生時にまで、画像や歌詞のデータを保存する意味は少ないと考え、無効化しました。構造上、歌詞は一度ダウンロードしないと表示できないので、「current.txt」と言うファイル名でその都度上書きされていきます。
- 本体カスタムボタン2に歌詞スキンの閉じる/開くを割り当て
一時的な開閉に使用するために設けました。歌詞機能を常時使用しない場合には設定パネルからOFFにしてください。
- 画像の保存先を音声ファイルと同じディレクトリに
WINAMPの現在のバージョンとの互換性を考え、画像の保存先を音声ファイルと同じディレクトリにしました。ID3タグにアルバム名があればアルバム名で、無ければ曲名あるいはファイル名のハイフン以降でネーミングされます。
- 終了時の前回再生情報の表示を無効に
エラーで強制終了した場合や何も再生せずに終了した場合など、次に起動した際、正常な前回再生情報を表示できないため、この機能は取り外しました。
- AMIPプラグインの共用化
AMIPプラグインの設定ファイルである「Plugin.ini」をA2用に上書きコピーする独占的な仕様を改め、既存の設定ファイルに、A2に必要な設定部分以外は変更を加えない仕様にしました。これによりAMIPを使用するA2以外の他のプログラムとの共用が比較的容易になります。
追加点
- Lyric Masterとの連携
歌詞の取得/表示の専用ソフト
Lyric Masterに再生曲情報を渡して立ち上げるボタンを、歌詞スキン左隅に追加しました。A2では見つからなかった場合や意図した歌詞ではなかった場合など、追加検索したい時に威力を発揮します。A2とLyric Masterの保存先を同じにしておくと一層便利に使えます。
(A2での歌詞の保存先は。[
Template]フォルダ内の
PLAY_LYRIC.tmplの「
LYRICSDIR=」で変更することができます。)
すでにご使用の方への注意点
上記仕様の変更により、今まで不要だった設定等がありますので、ご注意ください。
- 非起動時のディスプレイ用画像のディレクトリパスをユーザー各自で定義してください。[Template]フォルダ内のEXIT_A2.tmplを開き、「FOLDER=」に続けてフルパスで指定します。
(サブフォルダ内も表示対象になりますが、あまりフォルダ数が多いとそれなりにリソースを消費します)
- スキンをインストール後、プラグイン自体の有効/無効および諸設定などはプラグインダイアログで行なってください。(スキン上の設定パネルのAMIPボタンでプラグインの有効/無効は操作できません)
他のプログラムによる特別な設定がない限りは、画像のように不要なチェックを外すのがよいでしょう。
またFoobarでは、画像のように「$num...」部分が不要にあたるので削除してください。
ひとこと、ふたこと・・・
- カスタムボタン★の右クリックに新たに割り当てた歌詞スキンの開閉ボタンの代わりに消えたYouTubeへのリンクボタンですが、これに関しては今後制作予定の「再生曲にいろんなサイトやコマンドのリンクをつけるスキン」というのに統合しようと思います。
- 懸案だった「次の曲情報から先読みして画像を取得しておく」という機能についてはヤメにしました。シャッフルやストリームではもちろん機能しないのはもちろん、一度再生した曲は保存されているかあるいは取得不可が確定している訳で、この機能の恩恵ははじめて再生する曲に対してだけということになります、ということで価値は低いかなと。
- 今回、補助的機能としてLyrics Master
との連携を試してみましたが、現在のようにRainmeterと自作の粗末なスクリプトで取得するより、いっそのこと歌詞の取得はLyrics Master
にお任せという仕様に変えてもいいかなと正直感じています。
さて、今回バグ取りのはずのアップデートが、かなりの仕様変更になってしまい、これによる新たなバグが出てくるのではという懸念もありますが。