2010 . 01 . 24

Rainmeterアップデート情報 r320

Rainmeter-1.2-r320-32bit-beta.exe

Rainmeter-1.2-r320-64bit-beta.exe

修正

  • 負の座標の設定で正しく動作しない問題
  • マルチモニター関連の諸問題
  • WebParserの「Download」機能の諸問題(※1)

変更

  • 「LeftMouseUpAction」の挙動の変更(※2)

追加

  • コンテキストメニューにマルチモニターの設定が追加(※3)
  • マルチモニター用に座標に関するいくつかの変数が追加
  • WebParserに「DownloadFile」オプションが追加(※4)
  • すべてのスキンをリフレッシュするコマンド「!RainmeterRefreshApp 」の追加
  • ダブルクリックアクションの追加


(※1)「Download」機能で一時フォルダ内のファイルの取り扱いの修正で次のような問題が解決されました。

  • 複数のファイルをダウンロードするケースで、DLするファイル名が同じだった場合、後からDLしたファイルで上書きされてしまい、異種同名のファイルを同時に扱えないという問題
  • 「?」など、ファイル名として使用できない文字を含むURLからのダウンロードができない問題
  • 同じURLから同じファイル名として継続的にDLする場合、IEの設定によってはキャッシュがクリアされずに、引き続きそのファイルが使用され続けてスキンを再起動するまで更新されない問題。
  • IEのバージョンによってはファイルが正常にDLできない問題

(※2)従来「LeftMouseUpAction」、つまりマウスボタンが押し込まれた状態から戻される状態で発生する一連のアクションに関してドラッグ操作が優先して使われるという仕様上、LeftMouseUpActionを定義したいと考えた場合には、次の3通りの方法で対処する必要がありました。

  • そもそもスキンをDraggableにしない(ドラッグ無効)
  • 「LeftMouseDownAction」を一緒に定義してやる
  • 「DragMargins」を設定してドラッグポイントの範囲を限定する

このようなクセのある動作も、今回の変更でより自然に使いやすくなります。

ボタンが押し込まれた状態で少しでも移動するとドラッグの動作と検知し、移動せずそのままリリースするとMouseUpActionが実行されるというものです。

これでドラッグとLeftMouseUpActionの両方が共有できるようになりました。


(※3)コンテキストメニューにマルチモニターの設定ができるメニューが加わりました。詳細はたいぶろぐさんで詳しく解説されているのでそちらをご覧ください。


(※4)指定したファイル名でファイルをダウンロードする「DownloadFile」が追加されました。

WebParserの「Download」が1の状態で「DownloadFile」に名前を指定すると、スキンと同じディレクトリに「DownloadFile」というフォルダが作成され、その中に指定した名前でファイルがダウンロード・保存されるというものです。

また、例えば「DownloadFile=image\img.jpg」などと指定すれば、「DownloadFile」フォルダの中に「image」フォルダが作成されその中にファイルがDLされます。

これらのファイルはスキンを終了しても破棄されず、同名のファイルがDLされた場合そのまま上書きされる特徴があります。

また、注意点として指定は絶対パスや相対パスで行うのではなく、あくまでファイル名あるいは、サブフォルダからのファイル名で指定します。

 (有効な指定)DownloadFile=img.jpg

 (無効な指定)DownloadFile=#CURRENTPATH#img.jpg



さて、DownloadFileオプションの追加によりいろいろな可能性が広がりますが、この機能を使った例を2つばかりご紹介します。


一つ目は例えば動的に作成されるようなファイルで、DLするファイルに拡張子がないケースで、DLしたファイルを正しく扱えるようにするためにDownloadFileを応用するというものです。

具体例を上げればニコニコ動画のフィードからサムネイル画像を取得するとします。

サムネイル画像のURLはhttp://tn-skr2.smilevideo.jp/smile?i=9481013、などという形式なので、従来だとファイル名に当たる部分に「?」が含まれているのでDL自体に失敗します。

今回、修正によって「?」以後の文字列が切り取られるようになったため、一時フォルダには「smile」というファイル名で正常に保存されるためDL自体のエラーはなくなりました。しかしこのままでは拡張子がないため現実的にはDLできていても、メーターとして表示することはできません。

そこで、この「DownloadFile」を使って「○○○.jpg」とこちらで命名してDLしてやります。



これでスキンフォルダ側に「○○○.jpg」としてDLされた画像がメーターに読み込まれ正しく表示されるようになります。


次の例はDownloadFileオプションを使ってソース自体をローカルにDLして、それをパースすることで、そのページからではなくリンク先にある情報を取得しようというものです。

具体例ではGoogle トレンドの急上昇ワード1位のリンク先にあるページの最上位の関連ページのリンクを取得するという例です。



まずは[SOURCE]で1位のリンク先ページのURLを取得し、これを[SOURCE-1]で「src1.xml」としてDLします。

DLが完了すると[SOURCE-2]が有効になりDLした「src1.xml」をパースして目的のリンクを取得するという流れになります。

これでダイレクトに関連ページにジャンプできるリンクがゲットできるわけです。


上の例ではリンクでしたが、例えばリンク先にある元画像をダウンロードしたいなどという用途にも利用できる方法です。

そして上の例では、リンクの階層も1階層でしたが、理屈的には何度もこれを繰り返すことで深いリンク先から情報を取得するということも可能でしょう。(もちろん往復回数が増える分、すべての完了までの時間はそれなりにかかると思いますが)


アップデート情報履歴




#1
2010 . 02 . 18  09 : 20 PM
medama

アップデートをするときは、前のバージョンのRainmeterはアンインストールしてから、インストールですか?

#2
2010 . 02 . 22  07 : 56 PM
kenz0

>>medama
返信が送れて申し訳ありませんでした。
一応、上書きインストールでも問題ないと思いますが(それなりの対策はされているので)、特に心配であれば、適宜バックアップした後、アンインストール&インストールしてもいいと思います。

#3
2010 . 02 . 23  06 : 16 PM
medama

ありがとうございます
おかげでアップデートができました