RainmeterやRainlendar はそもそもLiteStepのモジュールとして出発したのが、そもそもの始まりですが、 その当時には同じ作者によるモジュールがこれらの他にも存在しました。
その1つがRainminder (配布先:ShellFront)
定義した状況になったらポップアップウィンドウを表示するというもの。
下はデフォルトで添付されているサンプルスキンと定義ファイルで、起動直後に現れる日時を知らせるポップアップ(天気はジョーク...)。
定義できる状況は日時や、Recycleしたら、クリックしたらのほか、Bangを受けたらなどがあり、これらに対するアクションも画像のようなポップアップ表示を出す以外に、音を鳴らすとか、Bangを送るとか、あるいはExecuteで外部アプリにコマンドを送るなどのことができます。
面白いのはWINAMPで曲が変わったら曲名をポップアップさせるというもの。
ちなみにこれは、再生中の曲のソングポジションがゼロになったときが曲の変わり目と判断して、アクションを起こすという仕掛け。よって、ラジオのように切れ目のないような状況では機能しませんが。
そしてもう1つがRainmation (配布先:ShellFront)
こちらはアニメーションのオブジェクトをデスクトップに表示させるもの。
下は同梱のサンプルをWebページ上で再現したもので、マウスオーバーで回転します。
RainmeterのTrayBitmapと仕組みはほとんど同じで、フォルダ内の連番の付いたBitmapをアニメーションフレームとして表示するというものです。上の程度のアニメーション表示ならば、Rainmeterでも再現可能ですが、動作にかなり無理がある上、負荷も半端ではありません。しかしこちらは、それ専用ということもあるせいか実に滑らかで、負荷も比べ物になりません。
また、下のようなGUIの設定ダイアログが与えられています。これにより、表示設定やクリックあるいはマウスオーバーしたときの反応速度、また、それぞれのアクションなどが細かく設定できるようになっています。
ここら辺はむしろ、Rainmeterなんかより進んでいたわけですね。
どちらのモジュールの機能もその後のRainmeterやRainlendarに踏襲されて行った部分もありますが、あまり完全な形で実装されているとは言えません。どちらも利用価値が高いだけに、開発が停止したことは残念です。
それぞれのマニュアルにはFuture:(今後の展望)がいろいろ書かれており、当時の作者の意気込みが少なからず感じられますが、結局どちらも実現せず。この後のRainmeterとRainlendarのスタンドアロン化に伴い切り捨てられていった悲運のモジュールと言えます。
そして、今のRainmeterがこの時の状況にどことなく似ているだけに、この先、同じ運命にならないことを願います。