グラフィックデザイナーのLee Goaterさんが2011年より開始したプロジェクト『Faces』は、定型化された顔のパーツを並べて作るイラストのシリーズ。
昨年ヨーロッパを中心に行なわれた展示会は、訪れた人が実際に自分の似顔絵を作って展示するというインタラクティブな催しというものでした。
顔の輪郭をベースに顔のパーツを並べるのは日本の福笑いにも共通するところですが、ピクトグラムのように徹底してシンプル化された線や、組み合わせによって無数のバリエーションを簡単に生み出せるようにテンプレートモジュール化したデザインセンスが光っています。
また、最近ではiOSやAndroid用のアプリに、さらには顔型のアイコンフォントなども公開されるようになり、一般ユーザーが自由に作成できるようになりました。
一つ一つに共通性がありながらもそれぞれにパーソナルな個性を持たせることが可能というところが特徴の優れたグラフィックデザインということで、シンプルなアバターの用途としてはもちろんのこと、様々なデザインプロジェクトの素材としての活用してみても面白いかもしれません。